ヒッティングスポーツの判定基準、他
◎ヒッティングスポーツとは「有効打撃」を駆使するスキルを競うことを基盤とする、格闘技スポーツである。
競技方法は面と胴などの防具を使う「極真道スタイル」、グローブなどの防具を行う「キックボクシングスタイル」、手による顔面攻撃を禁ずる、「極真ユニバーサルスタイル」、短棒を使う「ヒッティングスティック」などがある。その競技カテゴリーの共通項は「有効打撃」を判定し、勝敗を決することです。
競技においては相手から「有効打撃」を被弾しないこと、かつ、自己の打撃技を「有効打撃」と成すスキルを競う。
ヒッティングスポーツにおける簡単な有効打撃の判定法について
まず「有効打撃」という概念の定義を理解してください。
- 有効打撃とは、彼我(相手と自己)の打撃技による攻防における、「理法」に適った技のことを意味する。(ヒッティングでは、そのような技と技を駆使する技能の養成を目指す)
- 細かい判定基準は、今後、判定のケーススタディとして別紙(サイトページ)にて掲載します。
【極真道スタイル、IBMAキックボクシングスタイルにおける有効打撃の判定基準】
以下のどちらかに該当する時、または両方に該当するとき、「技あり」と判定されます。
- 彼(相手)が我(自己)の攻撃技を予測できず、我(自己)の攻撃技を無反応で受けた時(被弾)。
- 我(自己)の攻撃技が彼(相手)に正確に当たり(被弾)、その攻撃技により彼(相手)の体勢が崩れ、素早い反撃を行えない状態のとき。
【極真ユニバーサルスタイル並びに極真クラシック(IBMA方式)においては】
- 極真ユニバーサルスタイルにおいては「有効打撃」を被弾の都度、「技あり」と判定はしない(上段蹴りが当たった時や下段蹴りや中段蹴り、突き技により、一時的に戦闘不能状態になったときは技ありとする)。ラウンドごとに有効打撃などを判定材料としてポイント判定(原則2ラウンド)し、2ラウンドの総合点で勝敗を決める(詳細はルールブック参照)。
- 極真ユニーバーサルスタイルにおいては、有効打撃の寡多が判定の重要ポイントです。打撃技による「ダメージ」は有効打撃という概念に包含して捉える。よって、相手にダメージがあっても、完全な戦闘不能状態(試合続行不能状態)にならなければ、相手側に有効打撃が多ければ、相手側(有効打撃の多い側)が「勝ち」となる場合があるものとする。
- 「極真クラシック」においても、ユニバーサルスタイル同様、有効打撃の寡多が判定の重要ポイントです。打撃技による「ダメージ」は有効打撃という概念に包含して捉える。よって、相手にダメージがあっても、完全な戦闘不能状態(試合続行不能状態)にならなければ、相手側に有効打撃が多い場合、相手(有効打撃の多い側)が「勝ち」となる場合があるものとする。
参考資料